道場生にとってはいつもドキドキ緊張連続の2009年秋季審査会が10月4日、五香道場にて開催され、 幼少年部白帯から茶帯まで、普段の稽古の成果を思う存分発揮しました。 今回は幼年部白帯受審者が多数であったため、白帯から幼年青帯までは基本から移動、型、帯とび、逆立ち、 締めの組手まで一気呵成に受審、初めて参加の道場生もいるなか、気持ちが切れることなく、元気溌剌な姿が 見られました。 ほんの2週間前には「道場内型試合」が行われ、その模様は幣HPにてもご紹介しましたが、その際、 入賞・予選突破を逃し涙をのんだ道場生らがその後(もちろん試合非参加者や入賞者も仲良く交えて!)、 稽古の度に審査に向けて練習を重ねていました。 そしてこの度の審査会、見違えるような型の「雄姿」を見せ、その上達ぶりには目を見張るものが ありました。 改めて思います。稽古をしたら、その分だけ違わず上達することを。 幼年部は年が幼いだけに、実に素直です。怒られても、褒められても、一生懸命何事にも取り組みます。 年を重ねる毎に、さまざまな経験が悪く言うと邪魔をし、空手の稽古だけでいうと、練習に取り組まなかったり ちょっといい加減に稽古をしてしまいます。 試合、審査会、一生懸命に稽古に取り組む姿。。。 幼いうちから何かにとても「懸命」になったりすること。 年を重ねてからでも、誰かの「懸命さ」を肌で感じ、目にしてゆくこと。 他の姿を見て、自己を省みること。 道場はそういったことができる環境であることを痛切に感じます。 惜しむべくは、少年部黄帯から緑帯の技の正確さと気合の少なさでした。 「慣れ」というのは怖いものです。 空手の技に慣れ、身体が自由に動く頃合の帯ですので、ここでの気の引き締めが非常に重要になります。 審査では自分が受審するだけで、気持ちも一杯いっぱいでしょうが、特にこの帯の道場生には、上級帯の姿を見、 また、かつて己が通ってきた道である帯の道場生の姿を見つつ、有意義な審査会をすごして欲しく思います。 今回は少し難しいことを申しましたが、一指導員としても「審査会」は非常に自分自身を省みるにいい機会であることを 最後に吐露しておきたいと思います。道場生が懸命におこなっている姿は、そのまま糧になります。また、苦い良薬となります。 皆がひとつひとつ帯を上げてゆく毎に、こちらも負けじと「腕」をあげていけるよう、お互いに頑張っていきたいと思います。 午后一番から夕刻まで、参加道場生はおつかれさまでした。 結果を受け、すこしずつ確実に上手くなっていくことを祈ります。 多くの道場生のご家族の方々、これからも各道場生への温かなサポート(時にはキビシイ)を今後ともよろしくお願い致します。 レポ−ト阿由葉 |